新たに登場したジェネラルズ・ハンドブックの舞台が、生命の領域となった。そのことから、〈定命の諸領域〉の戦いはグューラン中で広がりを見せている。今や新緑の雑木林や花の咲く草地では、刃の交わる音が響き渡り、聖なる森ですら穢(けが)されている。クルノシール大陸の奥深くに佇む、木々やいばらが密集した森林地帯。その“悪意の森”には、遥か昔に死した狩猟神の財宝が数多く眠っていると言う。
この入り組んだ森を舞台に、アンダーワールドの最新拡張版『ウォーハンマー・アンダーワールド:“悪意の森”(スパイトウッド)』が登場する!

ボックスセット『エンバーガルド』の拡張版としてデザインされた『“悪意の森”』には、新しいウォーバンド2個、新しいライバルデッキ2個、新しい両面ボード1個、グューラン水の源泉を再現した新しい特殊地形トークンを含むトークンボード1個が同梱されている。雑木林を突き進み、ボックスの中身を見てみよう。

この拡張版には、機敏で凶暴な“クルノスの先触れ”を含む新たなウォーバンドが2個入っている。
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“クルノスの先触れ”は、絶え間なく変化し続ける“悪意の森”に精通した鋭敏な狩人、“諸道の主”ユラーリンが率いている。このウォーバンドの任務はただ一つ。それは、この聖なる森を汚す者たちを排除することだ。
彼に仕えている者は、“クルノスの斧”キュロンと“森の眼”レンウィスの恐るべき戦士たち2体だ。キュロンは、荒々しい力でクルノスの斧を振るい、レンウィスは木々の間を駆けながらも、逃げまとうホブグロットを目で捉えられることができるほどの鋭い視力と能力を持ち合わせている。
優れた移動力とゲーム中1回限り発動可能である強力なアビリティの数々に加えて、自軍陣地にいる間は、挟撃状態に陥らないようにできるため、“クルノスの先触れ”は防御を最も得意としている。また、このファイターたちは、敵陣地内に突撃しなくとも栄光ポイントを獲得できる攻撃型デッキと相性が良い。
“雄牛の血”を構成する横暴なドゥアーディンらに対して、かれらは、自身の神聖な住処を守るため、 己のすべての能力を発揮する必要があるだろう。
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この“雄牛の血”は、最近登場したハシュットの煉獄鍛治(ヘルスミス・オヴ・ハシュット)から召集された、破壊をもたらす残忍なウォーバンドである。これを率いているのは、“憎悪激しき”ザルドラッカ。彼女は、クルノスの崇拝者らによる陰湿な暴動によって壊滅した軍隊の元専制将である。
故郷であるジッグラトからの増援を待つ間、ザルドラッカは自身に借りのあるドゥアーディンでこのウォーバンドを編成した。一行には、モルドック、イムニドリン、“焼却者”トッコー、そして偵察兵かつ殺し屋として雇ったホブグロットのグリスク・バックスタッバがいる。彼女の目的? それは、“悪意の森”の中核を焼き尽くすことだ。
これらの頑健なるドゥアーディンは、大地の力を得られる財宝トークンを掘削することに目がない。なぜなら、そうすることによって、攻撃ロールやセーブロールに加えられる魔炉ダイスを生成することができ、ドゥアーディンの力をより強化することができるからだ。“雄牛の血”は、確保型デッキと相性が良いが、かれらの強力な攻撃を利用できる攻撃型や適応型のプレイスタイルもおすすめだ。

グューラン水の特殊地形トークンは、神聖なる生命の水の源泉を再現している。終了フェイズ中、このトークン上にファイターがいると、そのファイターは栄光ポイントを獲得できる上、回復もできる。一方、神聖化された地脈を再現する方位石ヘックスでは、攻撃ロールやセーブロールのダイスを1個リロールすることができる。どちらの配置場所も、慎重に考えるといいだろう。

このボックスには、既存のウォーバンドと組み合わせたり対戦したりすることができるライバルデッキが2個同梱されている。「狩場」は、自身の陣地に留まることを望むウォーバンドにうってつけだ。これを使えば、相手に災害をもたらす策略と強化を利用しながら、ウォーバンドの位置を操ることができる。
5体から7体のファイターで構成されているウォーバンドには、「致命的相乗効果」をおすすめしよう。この統御型デッキは、ウォーバンドを特定の陣形に配置したり、敵を挟撃したりする際に有利に働いてくれる。また、策略と強化を使えば、武器や能力値を交換できるため、これを利用してすでに劣勢になっている敵に不意打ちを食らわせることができる。
『“悪意の森”』とともに登場する製品はそれだけではない。4個のウォーバンドとそのウォースクロール、そしてファイターカードが同梱された、新たなバンドルボックスが各大同盟に用意された。
『影の探索者』のボックスには、4個の多様なウォーバンドが含まれており、それぞれに異なるプレイスタイルが用意されている。“ザンダイアの真理探究団”は、適応型ウォーバンドであり、“影より生まれし者”は攻撃型ウォーバンド、“星血の追跡者”は確保型、そして“エラサインの魂奪団”は、模範的な統御型プレイスタイルを持っている。
『破滅の略奪者』には、渾沌の大同盟に従事する“スキッターシャンクの爪群れ”と“魑魅獣の群勢”の野生み溢れる2つの群れに加えて、同じ神を信奉する“三葉の不和”と“蛆竜の吐き戻し”の2組のトリオたちが含まれている。スケイヴンは攻撃型として、魑魅獣は適応型、スラーネッシュとナーグルのファイターは統御型を得意とする。
死の大同盟の『おぞましき従僕』は、“荊棘の女王の宮廷団”、“ヴェルモーンの子ら”、“追放されし亡者ども”、“剥皮族”とともに、生者を再び打ち破ろうと立ち上がる。
『チビどもとデカブツ』には、コソコソ動き回る小さい奴と大きい獣を用意した。この破壊の大同盟のボックスには、“モーログの群れ”、“ザルバッグの徒党”、“フロスゴーンの人狩り団”、“リッパのスナールファング団”が入っており、威力と機敏性の両方を兼ねた完璧な組み合わせとなっている。
すでに数多くの、あるいはこれらのほとんどのウォーバンドを持っているのであれば、『ウォーバンド・オヴ・スパイトウッド』のカードセットを手に入れるといいだろう。これにはすべてのファイター・カードと、16個の全ウォーバンドを網羅したウォースクロール・カードが同梱されている。これがあれば、ウォーハンマー・アンダーワールドの新たなシーズンで戦闘を繰り広げる準備が整うぞ。

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