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サンデー・プレビュー — 食屍鬼と亡霊

〈定命の諸領域〉で生きていくことは過酷である。 そこに住まう不運な定命の者たちは、野蛮な怪物で満ちた諸領域や致死的環境、渾沌による絶え間なき侵略、自らの民を終わりなき戦闘における捨て駒程度にしか見ていない神々と日々立ち向かわなければならない。

だが、死をもってしてもなお、戦闘からは逃れられまい。結局はナガッシュの恐るべき兵団である不穏な亡霊たちの一員となってしまうのだから。あるいは、死を迎えるまでに狂気に陥り、内臓をかつらとして頭に被っていたりするだろう。来週から、ナイトホーントとフレッシュイーター・コートの予約受付が開始されるぞ。さぁ、何が待ち受けているか見てみよう!

バトルトーム:フレッシュイーター・コート

怪奇かつ不潔なフレッシュイーター・コートは、剥いだ皮膚から作った旗を振りかざし、荒廃した城や不快な臭いの漂う大邸宅に住みついて、狂気じみた貴族の真似事をしている。

かれらは、自らを富裕な王国の騎士であると思い込んでいる。そんなかれらを実際に支配しているのは、狂王であるウショーランだ。この者がまとう幻想のオーラは、フレッシュイーター・コート全員を魔法にかけられるほどである。かれらにとっては良いことだが、かれらの歯に詰まった食べかすを取る、骨のつまようじになる者にとっては、都合が悪いだろう。

この新しいバトルトーム(全98ページ)には、新たに作成された戦闘特性が含まれている。フレッシュイーター・コートの英雄は、忠実なる使徒らを操ることができる強力な妄執を手に入れたぞ。さらに、新たなスピアヘッド、名高き連隊、名高き軍勢、栄光への道の内容に加えて、背景伝承やウォースクロール、ルールがぎっしり詰まっている。

通常のバトルトームよりもコンパクトなGamer’s Editionの『Battletome: Flesh-eater Courts』も手に入れることができるぞ。これには、参照用カードが52枚同梱されている。この製品は在庫限りで販売終了となるので、お見逃しなく!

大隼匠フェルグリン

忌まわしき貴族の中でも特に恐ろしい容姿を持つ大隼匠フェルグリンは、盛夏王の使節だ。フレッシュイーターの領地にいる農奴からは、民族の英雄的存在として認められている。宮廷から食糧庫を略奪する彼は、獣と権力者に弾圧された民の間で密接な関係を築いており、最近では、スケイヴンの厄介者を捜し出す任務を負っている。“ハヤブサ”のグリペは、彼が可愛がってきた先代の獣たちの姿とは似ても似つかない。それでも彼は、妄想により、今までずっと側にいた唯一のペットだと信じ込んでいる。何はともあれ、かれらがチームとして成り立っているのには違いない。

スピアヘッド:納骨堂の守り人

フレッシュイーター・コートの呪われし支配領域の境界を守るのは、“納骨堂の守り人”のような忠義な護衛兵たちである。新たなスピアヘッドでは、より広範囲にわたって領土を護衛することが可能になったぞ。クリプトホラー3体とクリプトフレイヤー3体を率いるのはアボーラント・ゴアウォーデン。かれらを援護するのはロイヤル・ビーストフレイヤーだ。このユニットのフレイマスターは、2頭の恐るべきオファル・ハウンドを従えている。

紅き陪審団

裁判官、陪審員、執行官すべての役割を兼ね備えた“紅き陪審団”は、迅速なる法的手続きを介して“盛夏王”の敵の首を獲ることを目的に派遣された連隊だ。大判事ゴーメイン率いるこの部隊は、ロイヤル・ディキャピテイター1体とクリプトガード10体で構成されている。また、死の大同盟、破壊の大同盟の全アーミーに加えて、この偽りの陪審団とかろうじて手を組めるシティ・オヴ・シグマーやカラドロン・オーヴァーロード、スレイヴ・トゥ・ダークネスなどにも編入させることが可能である。

フレッシュイーター・コートのダイスセットとウォースクロール・カード

40枚の参照用カードのセットを使って、ルールについて考える時間を最小限に抑えて、屍肉喰らいの王の輝かしき宮廷にいるという素晴らしい妄執を存分に楽しもう。このセットには、27枚のウォースクロール・カードと「妄執」の参照用カード1枚、“納骨堂の守り人”と既存の“屍肉喰らいの家臣団”のスピアヘッドルールが収録されている。これに加えて、フレッシュイーターの恐るべき世界観を保てる16個のダイスセットも登場だ。このプラスチック製の赤いダイスは、血みどろな情景を連想させるマーブル模様が特徴である。ダイスの目は灰色で描かれており、6の目には陣営の紋章が入っているぞ。

バトルトーム:ナイトホーント

歪んだユーモアを持つ残忍な神ナガッシュが、最も悪質な衝動に駆られて生み出した軍勢——それこそがナイトホーントだ。苦悶する死の亡霊であるかれらには、生前に犯した罪に見合った懲罰を受ける呪いがかけられている。改訂が加わったこのバトルトーム(全106ページ)のおかげで、これらの凶暴な亡霊たちは、戦場中をテレポートできるようになっただけでなく、敵を恐怖に陥れ、確保スコアを減点させることもできるようになった。さらに、特殊地形である“悲嘆の中枢”を活用して回復することも可能になったぞ。このバトルトームには、背景伝承に加え、卓上で指揮を取るのに必要なウォースクロールとアーミールールのほか、新たなスピアヘッド、名高き連隊、名高き軍勢、栄光への道の内容が記載されている。

通常のバトルトームよりもコンパクトなGamer’s Editionの『Battletome: Nighthaunt』も手に入れることができるぞ。これには、参照用カードが52枚同梱されている。この製品は在庫限りで販売終了となるのでお見逃しなく。

ロード・ヴィトリオリック

〈定命の諸領域〉の至る所で奇跡の水といったいかがわしい代物を売っていた霊薬の行商人や詐欺の錬金術師は、ナガッシュに魂を奪われてからというもの、不幸な運命を辿ることとなった。彼の残忍なる裁きにより、その者たちはロード・ヴィトリオリックへと姿を変えられ、薬に対する欠落した生前の意欲さえも、今や錬金術を渇望するまでに歪められたのである。戦闘において、かれらは特定の敵を無力化するための正確な錬金薬を選んでその薬品を敵に浴びせることもあれば、単純に自身の複数ある腕を駆使して手元にある霊薬をなりふり構わず敵に放り投げることもある。かれらの調合薬や薬剤は、敵の魂を衰退させ、装甲をも腐食させることだろう。

ナイト・オヴ・シュラウド

かつて己を救うべく仲間を見放し、屈強な将校から反逆者へと堕落したナイト・オヴ・シュラウド。今や熱心な指導者であるかれらは、ナガッシュに逆らうことなど狂気の沙汰であると心得ている。苦悩に満ちたこの亡霊たちは、“時奪いの剣”を振るって敵の生命力を奪った直後、歩兵に命じて標的を攻める。このミニチュアは、今回単体で発売されることとなったぞ。

スピアヘッド:呪われし咎者の群れ

スピリット・トーメントとその随行者であるチェインギャストを中心に編成された“呪われし咎者の群れ”は、より小規模な敵の部隊を狩る。かれらの目的は、魂を死後の世界の牢獄へと引きずり込むことだ。この3体の英雄(スピリット・トーメント1体とチェインギャスト2体)に同行するのは、ブレイドガイスト・レヴェナント10体、ドレッドサイズ・ハリダン10体、そして亡霊の軍馬を駆り、敗走兵を追い込むドレッドブレイド・ハロウ2体である。

ナイトホーントのダイスセットとウォースクロール・カード

準備なしにゲームに挑む者たちは、ナガッシュに呪いをかけられ、帳付けとルール弁護の囚われの身となって一生を過ごさなければならない、と言う者がいる。ナイトホーントのウォースクロール・カードを使って、そんな不吉な運命から逃れよう。これには、ウォースクロールと“呪われし咎者の群れ”と既存の“斬霊軍団”のスピアヘッドルールを網羅した、42枚の参照用カードが同梱されている。それに加えて、16個の煌めく青緑色のダイスセットも登場する。これを活用して、重要な加護ロールを成功させよう。このダイスの目は、白色で描かれており、6の目には陣営の紋章が入っているぞ。

※Black Libraryの製品は英語版のみです。

Abraxia: Spear of the Everchosen(限定版)

ブラックパイアの都市は、アブラクシアの手によって破壊されたフェニキウムの灰燼から復興を成し遂げたものだ。陰謀や敵対者が彼女の領土を脅かし、アーケィオンの最も強力な戦士の支配に終わりをもたらそうと企んでいる今、自らの支配権を守るため彼女は戦わなければならない——。Chris Thurstenの『Abraxia: Spear of the Everchosen』の限定版は、来週から予約受付が開始される。通常版とは違い、表紙にはアートワークが施され、ページの縁は黒色に加工されている。黒いリボンのしおりも付いているぞ。また、それぞれにシリアルナンバーと著者のサインが書かれており、序文も記載されている。この書籍の特別版は、在庫限りで販売終了予定だ。

The Legend of Sigmar

シグマー・ヘルデンハンマーの物語はウォーハンマーの世界で語られる最も偉大なものの一つである。平凡な部族民から帝国の創設者へ、そしてついには神王へと成り上がった彼の壮大な物語が、この大選集『The Legend of Sigmar』に描かれている。この書籍には、長編小説の『Heldenhammer』『Empire』『God King』に加えて、短編小説の『Let the Great Axe Fall』『Gods of Flesh and Blood』『Sword Guardian』が収録されており、そのどれもがGraham McNeillによる作品である。この書籍(ソフトカバー形式)は来週から予約受付が開始されるぞ。

今週のWarhammer TVには新しい3つの番組が放送されるぞ。『How We Roll』では、アーミー編成や新たなステータス、特性などの新版の変更点についてゲームの開発を率いたデザイナーと話をしながら、The Horus Heresyについて深掘りしていく。

『Loremasters』では、Isstvan VのDropsite Massacreに関して語られたエピソードを引き続き取り上げる。アレックスが、Dropsite Massacreで起きた出来事を事細かく解説してくれるぞ。『Scrap Demon』では、4人の挑戦者がランダムに積まれたランナーの山から最も巧妙な空飛ぶ機械を作り出すことに挑む。

※『How We Roll』『Loremasters』『Scrap Demon』の視聴は英語のみです。

Warhammer Communityでは、フレッシュイーター・コートとナイトホーントのルールの紹介に加え、エイジ・オヴ・シグマーの第2版を支配した魂魄戦争の出来事を要約する。また、Middle-earth™ Strategy Battle Gameの新たな製品も登場するので、お楽しみに。