渾沌がThe Old Worldに長い影を落とした。海の果てにある凍てつく荒地からやってきた略奪者らや蛮族により、Empireの北海岸は絶えず脅威にさらされている。かれらは、渾沌の神々をトーテム的な動物として崇拝しながら過酷な環境下で残忍な人生を歩み、自身らの海岸の果てにある地に妬ましい目を向ける。それゆえに数多くの部族がその地に集まるのだ。
Bloodied HoundやCarrion Crow、Slithering Serpent、Fell Raptorのいずれに忠誠を誓っていようとも、目的のためあらば、それらの部族は分け隔てなく手を組む。渾沌のMaraudersは、新たな恐怖の戦役に乗り出した——Westerlandを焼き尽くすという決意を持って。
Chaos Marauders Army Reinforcement Set

装甲に身を包むChaos Warriorsの兵団に、まもなくMaraudersが援軍として加わる。かれらは、本来の獰猛さが鉄で縛られぬよう動物の革や毛皮を着用している。『Chaos Marauders Army Reinforcement Set』を手に入れると、君がすでに所有しているWarriors of Chaosに野蛮な憤怒の要素を加えることも、まったく新しい略奪部隊を編成することもできる。これには、大規模な兵数を誇る40体のChaos Maraudersと10体のMarauder Horsemenの合計50体のミニチュアが同梱されている。
Norscaの凍てつく荒地は過酷であり、この環境で生き延び、さらに繁栄することができるのは強者だけだ。部族間では定期的に争いが勃発する。そのほとんどが気まぐれな渾沌の神々への信仰心と領土の拡大を求める欲望から起こるものであり、これによって部族の数が絞られていくのである。
こうした生存競争を勝ち抜くのは、頑強で残忍なる戦士の部族の数々だ。これらを率いる者たちは、囁きかける暗黒神らによって駆り立てられる。BretonniaやEmpireに住まう多くの小作農たちは決して贅沢な暮らしをしているわけではない。だがその者たちが持つわずかな安らぎすらも奪おうとMaraudersが足を進めている。

この新しいプラスチック製キットはこうした戦士部族を再現するものであり、布と毛皮、鎖かたびらを身にまとった筋肉隆々の蛮族を見事に描き出している。これらのミニチュアすべてに頭部が2種類用意されている上、盾とハンドウェポンは取り替え可能であるため、多様なユニットを作ることができるだろう。かれらの姿に渾沌の穢(けが)れの影響はない一方で、見覚えのある兜や数々の装飾品によって、かれらが独自に〈禍つ神々〉を崇拝していることが見て取れる。

20体のミニチュアの各セットで、10体編成の2個のユニットをつくることができる。それぞれにfull commandのオプションが付いているほか、ハンドウェポンと盾の組み合わせか、グレイトウェポン、あるいはフレイルを連隊に装備できる武器オプションも備わっている。
Marauderの人生は大抵哀れなものではあるが、〈禍つ神々〉といえども従僕ににどこまでも歩いて行けとまでは言わない。この戦士の部族は気性は荒いものの強力な騎馬の調教に習熟しており、それを駆って戦闘へと赴く。Marauder Horsemenは、味方の部族が敵を見つけたときにしばしば第一陣として、重量ある槍とフレイルを振り上げ真っ先に敵の兵士たちに攻撃を仕掛ける役割を担う。

このボックスに入っているMarauder Horsemen10体のセットは、5体編成の2個のユニットとして組み立てることができる。各々にchampion、musician、standard bearerのcommand groupが用意されているぞ。かれらは強力な騎馬の上から徒歩のMarudersをあざ笑っているが、そんなMarauder Horsemenにも徒歩の兵たちと同じく、2種類の頭部が付属している。

さらにこのボックスには、Norscan部族の紋章が描かれている246個のデカールが付いたWarriors of Chaos用の新たなデカールシートが2枚と、君のミニチュアをデコレーションできるルーンも複数付いてくる。
新たなミニチュアが登場するということは、新たなユニットデータも登場するということだ。48ページにわたるArcane Journalでその情報を入手しよう。
Arcane Journal: The Razing of Westerland

この新たなソフトカバーのサプリメントでは、Maraudersのルールに加えてNorscaの戦士の部族について細かく記載されており、かれらが崇める4つの原始的な神々についてとその崇拝方法、そしてFrydaal the ChainmakerによるWesterlandの侵攻についてを学ぶことができる。4つのCults of Chaos、Chaotic Traits、Lore of the Shadowlands、Shadowlandsの新たなArtefactsのルールも収録されているため、渾沌の神々の虜になった獰猛な部族のアーミーを再現するのに必要なすべてが揃っている。
さらに『Path to Glory』では、500ポイントのアーミーからスタートし、プレイするたびにその規模や勢力が大きくなっていくキャンペーンが楽しめる。Maraudersを題材にした3つの新たなシナリオも用意されているぞ。キャンペーンと3つのBattle March規模のシナリオには『Arcane Journal: The War of Settra’s Fury』が、主要なWarriors of Chaosのアーミールールを使うには『Ravening Hordes』が必要だ。

渾沌が至るところで暴れ回っているため、今後数ヶ月に発信されるWarhammer: The Old Worldにおける最新情報を見逃さないように、Warhammer Communityを随時チェックしておこう。