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サタデー・プレオーダー — 食人の宮廷と安らがぬ魂

〈定命の諸領域〉の多くの神々が自身らの信仰者たちに恵みを授けるが、“不死者の至高なる主”ナガッシュほど気前のよい神はいないだろう。彼は、自身に従えるフレッシュイーター・コートとナイトホーントの使徒たちのプレオーダーを汝に授けてくださった。さあ、彼を讃えよ。

バトルトーム:フレッシュイーター・コート

新たな『バトルトーム:フレッシュイーター・コート』で妄執を受け入れ、上質な食事を楽しもう。このハードカバーのバトルトーム(全98ページ)は、気高き英雄である人喰いで堕落したアボーラントとその農奴たちのガイドである。これには、戦場で部隊を指揮するために必要なルールがすべて収録されているぞ。さらに、フレッシュイーター・コートの伝承も含まれており、征戦の騎士であるという幻想を抱いているが実際は歪んだ吸血鬼と食屍鬼である、という恐るべき真実が語られた背景情報を楽しむことができる。

さらに、フレッシュイーター・コートの全ミニチュアを網羅した27種類のウォースクロール、戦闘特性、戦闘陣形、英雄特性、神器、呪文伝承、奇蹟伝承、顕現伝承が含まれているぞ。また、それだけでなく、“納骨堂の守り人”のスピアヘッドと名高き軍勢2つ、名高き連隊2つ、そして栄光への道のルールも記載されている。

Battletome: Flesh-eater Courts (Gamer’s Edition)

通常版のバトルトームとすべて同じ内容でありながら、サイズを半分にしたソフトカバー仕様のコンパクトなGamer’s Edition。戦闘へ持ち運ぶには理想的なアイテムだ。これには、ウォースクロール、陣営ルール、“納骨堂の守り人”と“屍肉喰らいの家臣団”のスピアヘッドを網羅した、52枚の参照用カードが付属している。戦場の最中であっても簡単にルールを確認できるため、常に動き回るの指揮官にとっては、最適なアイテムとなることだろう。


スピアヘッド:納骨堂の守り人

“納骨堂の守り人”を使って、フレッシュイーター・コートの進軍を始めたり、既存の軍勢に獣のごとき狂乱を加えたりしよう。この新たなスピアヘッドを構成するのは、アボーラント・ゴアウォーデン1体、クリプトホラー3体、クリプトフレイヤー3体、ロイヤル・ビーストフレイヤー10体から成るユニット1個。この騎士たちとかれらの部下たちは、アボーラントの領土の境界を守るべく、そこに足を踏み入れる不注意な敵と戦闘を繰り広げるのだ。

大隼匠フェルグリン

ウショーランに気に入られている使徒の一人、大隼匠フェルグリンは、誠実な獣の飼育係でもあり、一般の人々食屍鬼にとっては民衆の英雄でもある。戦場では、彼のアビリティを使ってサーフ・ユニットを強化できるほか、彼の「妄執」で獣兵と大型獣の脅威を一層高めることができる。複数のパーツが付属したこのプラスチック製キットでは、フェルグリン本人と彼の愛らしいペットである“ハヤブサ”のグリペを組み立てることができる。2025年のミニチュア・オブ・ザ・イヤー候補として、間違いなく名を連ねるだろう。

名高き連隊:紅き陪審団

大判事ゴーメインは、御使の諸領域中でウショーランの裁きを実行するが、時としてさらに踏み込み、ナガッシュの他の使徒たちが盛夏王の崇高な理想に応えているかを確かめる必要もある。この名高き連隊には、ゴーメインのほかに、クリプトガード10体とロイヤル・ディキャピテイター1体からなる彼の“紅き陪審団”が含まれている。この連隊は、裁判官、陪審員、執行官として、ソウルブライト・グレイヴロード、ナイトホーント、オシアーク・ボーンリーパーのアーミーに編入可能だ。ルールは新しいバトルトームで確認しよう。

フレッシュイーター・コートのウォースクロール・カードとダイス

フレッシュイーター・コートのウォースクロール・カードを使って、「妄執」を記録し、ユニットの全ルールを手元で管理しよう。このアイテムには、ウォースクロール27種類と「妄執」の参照用カード、“納骨堂の守り人”と“屍肉喰らいの家臣団”のスピアヘッドルールを網羅した、合計40枚のカードが同梱されている。

フレッシュイーター・コートの16個のダイスが入ったこのアイテムで、陰惨なロールを実行しよう。このダイスは、決して剥がされた皮膚を連想させることはない、真珠のような光沢のある赤い色が特徴だ。ダイスの目は灰色で描かれており、6の目には陣営の紋章が入っているぞ。

バトルトーム:ナイトホーント

ナガッシュは、意地の悪いユーモアを持っている。前世で罪を犯した者たちは、皮肉にもその罪に関連する役割を担いながら、この大死霊術師のナイトホーント軍勢に従事することが強いられる。つまり、大半の場合は、前世の行いに見合った後世を過ごすことになるのだ。

その詳細については、このハードカバーの『バトルトーム:ナイトホーント』(全106ページ)を読んでみよう。その他にも、29種類のウォースクロールに加え、戦闘特性、戦闘陣形、英雄特性、神器、呪文伝承、顕現伝承、名高き軍勢2つ、名高き連隊2つ、“呪われし咎者の群れ”のスピアヘッド、そして栄光への道のルールも収録されている。このリストを読む前に大きく息を吸うように伝えておけばよかったが、亡霊は息をしないから問題はなかっただろう。


Battletome: Nighthaunt (Gamer’s Edition)

ポケットサイズのバトルトームを持って、卓上で手早く敵に取り憑こう。このセットには、ウォースクロールと陣営ルール、“呪われし咎者の群れ”と“斬霊軍団”の2個のスピアヘッドを網羅する、52枚の参照用カードが同梱されている。野心ある霊体の指揮官には必須のアイテムだ。

スピアヘッド:呪われし咎者の群れ

新たなナイトホーントのスピアヘッド、“呪われし咎者の群れ”を使って、戦場を安らぐことなき死者たちで埋め尽くそう。スピリット・トーメント1体と護衛隊のチェインギャスト2体が率いるこの“群れ”には、ブレイドガイスト・レヴェナント10体、ドレッドサイズ・ハリダン10体、ドレッドブレイド・ハロウ2体が含まれている。油断している敵に、ナガッシュの恐怖を植え付けよう。

ロード・ヴィトリオリック

かつて偽造された治癒薬や危険な水薬の行商人であったロード・ヴィトリオリックは、ナガッシュの呪いによって、死の至高なる主に敵対する者たちに苦悶をもたらすべく、永遠に調合薬を作り続けることとなった。戦闘において、ロード・ヴィトリオリックはそれらの“効能な処方薬”を放ち、予測不能な“効果”を敵にもたらす。複数のパーツが付属した、このプラスチック製キットは、ロード・ヴィトリオリックの終わりなき懲罰が表現された陰惨な細部や水薬瓶を特徴としている。

ナイト・オヴ・シュラウド

命ありし頃、残り数年のちっぽけな余生のために、己の仲間を犠牲にした大逆者のナイト・オヴ・シュラウド。今や“時奪いの剣”を振るって敵から生命力を奪い、自らを延命する。この者たちは生まれながらにして強力な戦闘員でありながら、近くにいるナイトホーントのユニットを鼓舞する存在でもある。このプッシュフィット式のプラスチック製ミニチュアは、(足を持つ代わりに浮くことができる者を歩兵と呼べるのであれば)歩兵の群れの指揮官にとっては理想的であろう。

ナイトホーントのウォースクロール・カードとダイス

“呪われし咎者の群れ”でスピアヘッドをプレイする場合においても、シャイシュを防御するべく苦悶する死の亡霊の大規模軍隊を率いる場合においても、このナイトホーントのウォースクロール・カードは必須のアイテムだろう。29枚のウォースクロール・カードと13枚のスピアヘッド・カードが同梱されたこのセットを使えば、君の亡霊のような手元で簡単にルールが確認できる。

ナイトホーントの16個のダイスが入ったこのアイテムを使えば、君のロールに不気味さを加えることができるぞ。この煌めく青緑色のダイスの目は、白色で描かれており、6の目には陣営の紋章が入っている。

今週紹介するBlack Libraryの書籍も〈定命の諸領域〉を舞台としている。シグマーの出自についての物語を語った『the World of Legend』も一緒に振り返っていこう。

Abraxia: Spear of the Everchosen(限定版)

アーケィオンがひいきにしている使徒、アブラクシアが、フェニキウムの陥落都市において勝利を収めたのち、新たに設けられたブラックパイアを支配した。しかし、新たな戦争時代がグューランで幕を開けたとき、アブラクシアは、自身が陰謀に巻き込まれていることに気がつく。目の前に立ちはだかる困難を乗り越え、“永劫に選ばれし者”の使徒らの支配を、彼女は証明することができるのか——。Chris Thursten著書『Abraxia: Spear of the Everchosen』の限定版は、A5のハードカバーで発売される。

黒箔があしらわれ、柔らかい手触りのラミネートで加工された表紙、内側に描かれたアートワーク、黒色に施されたページの側面、そして黒いリボンのしおり。この豪華な書籍には、それぞれシリアルナンバーと著者のサインが書かれている。在庫限りで販売終了予定のため、お見逃しなく!

The Legend of Sigmar

〈定命の諸領域〉において、シグマーは神王である。この巨躯を持つ者から放たれる指令によって、天地は揺らぎ、時代が変わる。だがそんな彼も、かつては平凡な人間であった。Graham McNeillによる『The Legend of Sigmar』では、粗野な族長の息子であった彼の子ども時代から、オルクや渾沌勢力、そしてナガッシュとの戦いを経て、連合帝国の指揮者になるまでを描いた、シグマーの過去を巡る物語が語られている。全944ページにわたるこの重厚な大選集(ペーパーカバー版)には、長編小説と短編小説が3篇ずつ収録されているぞ。