〈定命の諸領域〉に激震が走る。ヘルスミス・オヴ・ハシュットが目に映るものすべてを支配しようと要塞神殿を出立する。かれらが持つ特殊な武器は、その内部に閉じ込めたディーモンを動力源にして駆動する。かれらはそれを振るいながら、土地を荒廃させては更なるエネルギーを抽出し、自身らの軍勢を強化するのである。今、悪名高いウラク・タールを含むヘルスミス・オヴ・ハシュットの全勢力が戦闘に加わろうと待ち構えている。ハシュットの軍勢に加えてBlack Libraryの書籍もたくさん登場する。その中にはクリスマス感あふれるものも用意されているため、ウォーハンマーの読書好きに贈るにはぴったりのギフトになることだろう。

バトルトーム:ヘルスミス・オヴ・ハシュット
長年秘密裏に活動していたにも関わらず、スケイヴンの愚かな計画によって妨害されたヘルスミス・オヴ・ハシュットは、完全なる支配を目的とした策に拍車をかける。そして現在、戦場に立ちこめる灰の中をかれらは進軍してゆく。底知れない野心を持つかれらは、すべての領域とその民を、傲慢にも手に入れんとする己の権力に利用できる資源としか見ていない。
『バトルトーム:ヘルスミス・オヴ・ハシュット』(全90ページ)には、ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマーの最新アーミーであるこのドゥアーディンに関する情報が書かれている。かれらは忘れられた祖神を名乗る暴虐な神ハシュットを崇拝しており、その神から破壊的威力をもたらすのに効果的な、ディーモンを武器に幽閉する方法を会得する。かれらの背景すべては、このルールブックに記載されている伝承から学ぶことができるぞ。また、これには豪華なアートワークやミニチュアの写真も掲載されているほか、卓上でかれらの破壊的技術の腕を磨くのに役立つ戦闘特性や強化、ウォースクロール、そして2つの名高き連隊と名高き軍勢、スピアヘッド、栄光への道のルールも記載されている。
よりコンパクトな『Battletome: Helsmiths of Hashut』のGamer’s Editionも登場するぞ。これには32枚の参照用カードのセットも同梱されている。この製品は在庫限りの販売となるため、お見逃しなく。
※Gamer's Editionは英語版のみです。
筆頭魔瘴鍛治師ウラク・タール
スランとその他のキャラクターのどこに線引きをするかによるが、シグマーの時代にまで生きている最長齢の定命者の一人として、ウラクはハシュットから直々にディーモンを閉じ込める方法を学んだのではないかと言われている。無数の武器と魔導兵器(ディーモンエンジン)を作り上げてきた彼は、何世紀も前に石肌の呪いに屈していてもよいはずだが、いまだ神に近づこうと残忍な魔術力を磨き続けている。フォージ・アナテマの指揮官として、ウラクは銅色の身体を持つインファーナル・タウルスであるゴラコスに跨って戦闘へと赴く。
このキットは、インファーナル・タウルスに乗った魔瘴鍛治師として組み立てることもできるぞ。インファーナル・タウルスが突撃し、哀れな敵を串刺しにして撃破する前に、その生きた銅像の上から魔瘴鍛治師は強力な魔術を繰り出し、戦局を変えることも不可能ではないだろう。魔瘴鍛治師の頭部と各腕には、それぞれ2種類のオプションが用意されており、インファーナル・タウルスには2種類の角と額に嵌められた宝石から煙が出る有無を選べるオプションが備わっている。
ディーモンスミス
ハシュットの教えを学んだことにより、ディーモンスミスは炉の炎を呼び起こす地獄めいた機械装置と魔法に関する達人となった上、かれらの傲慢さと権力を求める制御不能な欲によって、自ずと指揮官へと上り詰めた。戦闘では、自身の能力を駆使して近くの魔導兵器に力を与えることができる。
このキットからは、アシェン・エルダーを組み立てることもできるぞ。この神官たちは、“闇の父”に捧げられた寺院の高位なる座に就く。戦闘においては、忌々しい言葉を発して聖なる“黒き鎚”を振るいながら、狂信的な態度で戦いに臨んでいるかどうか、従者たちを闇の瞳で監視する。
ウォーデスポット
炉が作り出した最良の装甲を身にまとうウォーデスポットは、ジッグラトの各貴族家門を統治している。暗黒の力に呑み込まれた残忍なるこの暴君は、いかなることにおいても手下が勝利を挙げることを望み、さもなくば不名誉として死を選ばせる。戦闘においては、ディーモンの精髄を拘束していることからバチバチと怨嗟の音を響かせる巨大な“魔炎の薙刀”を用いて敵に襲いかかる。
ブル・ケンタウロス
タウルスの姿は、ヘルスミスにとって神聖なものである。ブル・ケンタウロスと呼ばれているこれらの変異体は、ザールドロンによって、さも生ける半神かのように崇められている。自身らのあらゆる気まぐれや欲望が満たされることから、かれらの自尊心は究極なまでに高まり、敵を蹄や鎚で潰すに値する劣等種族として見ているほどだ。
このボックスは、ブル・ケンタウロスを3体もしくはアノインテッド・センチネルを3体組み立てることができる。寺院の護衛として育てられたアノインテッド・センチネルは、ブル・ケンタウロスの中でもより狂信的である。ヘルスミスが目に入るものすべてを破壊してゆく中、かれらは戦場を見張りながら祈りの文を読み上げ、それを妨害しようとする敵に残忍な反撃を食らわせる/お見舞いする。ブル・ケンタウロスには、4つの取り替え可能な角のセットが用意されており、アノインテッド・センチネルには、3つの取り替え可能な仮面が用意されている。さらに、450個のデカールが付いたヘルスミス・オヴ・ハシュット用のデカールシートも1枚付属している。
インファーナル・コホート
インファーナル・コホートは、ザールドロンの全アーミーの中核をなす。主に貴族家門の一員から抽出されるこの戦力は、炉で息を詰まらせるよりも戦場で栄光を求めることで、その努力の成果を得ようとする者たちである。ハシュット信徒の刃を構える者たちは、残忍かつ効率的に敵の数を減らしながら敵の戦力を弱体化させることに長けている。ハシュット信徒の槍を使う連隊は、最も凄まじい突撃に耐えられるほどの装甲壁を形成する。
このボックスには、インファーナル・コホート10体と銅鑼を運ぶホブグロット1体の合計11体のミニチュアが同梱されている。ドゥアーディンの1人は鎚と盾か両手斧を装備した豪傑として、もう1人は3種類の頭部と3種類の戦旗の上部パーツのオプションを持つ旗手として、そしてもう1人は楽士として組み立てることができる。楽士の従者であるホブグロットには2種類の頭部が用意されているぞ。インファーナル・コホートの標準的なミニチュアは、それぞれのパーツと盾を互いに取り替えることができる。このボックスには450個のデカールが付いたヘルスミス・オヴ・ハシュット用のデカールシートも1枚付属している。
※オーストラリア、ニュージーランドでは、この製品の発売が延期されました。
ドミネイター・エンジン
ドミネイター・エンジンの本当の起源を知る者はほとんどいない。“父なる雄牛神”の姿を模して作られたこの歩く機械装置の内部では、苛まれし魔の存在が燃え盛り、その威力が恐るべき武器に邪悪な力をもたらすのだ。破滅のメイスを装備したドミネイター・エンジンは、凄まじい勢いで敵線を攻撃し、付呪兵器で粉々になるまで敵を叩き潰す。一方、焦熱砲を装備したドミネイター・エンジンは、瞬く間に広がる大量の魔炎を敵に放つ。
各ドミネイター・エンジンには、特殊なデザインが入った腹部の装甲板、フェイスプレート、左右の角がそれぞれ2種類付属している。君の好みに合わせて、角は違う種類のものを使って組み立てたり、両方同じ種類のものを使って組み立ててもいい。さらに、腕部は自由に動かしてポーズを取らせることができるぞ。
デスシュリーカー・ロケットバッテリー
ヘルスミス・オヴ・ハシュットは、あらゆる破壊的武器と戦闘兵器を作り上げ、それら一つひとつは過酷な秘密の儀式によって拘束したディーモンの精髄で駆動する。デスシュリーカー・ロケットバッテリーの甲高い音を立てる弾頭の中には魔炎が渦巻いており、空気に触れると発火する仕組みになっている。これが放たれると、行く手のあらゆるものを破壊しながら、まるで邪悪な意思に取り憑かれたかのように凄まじい速度で敵に向かっていく。このキットは、渾沌の力を込めた砲弾を利用できる大砲、トーメンター・ボンバードとして組み立てることもできる。この破壊的威力を持つ大砲は、暗黒の力による爆破で標的を粉砕することが可能だ。戦闘兵器はそれぞれ操縦士が付いており、ボックスには450個のデカールが付いたヘルスミス・オヴ・ハシュット用のデカールシートが1枚付属している。
インファーナル・レイザー


複雑な武器を作ることができるザールドロンの職工たちは、インファーナル・レイザーに編入されることが多い。小規模な集団で行動するかれらは、意地の悪い笑い声をあげながら、複雑で圧倒的な威力を持つ銃砲を用いて長距離から破壊をもたらす。このボックスからは、5体のインファーナル・レイザーを組み立てることができ、轟音を立てる砲弾で敵を粉砕するグリズマロック大口径銃か、咆哮をあげながら高温の炎を敵に浴びせるカラグサルン火炎投射器をそれぞれに装備することが可能だ。また、豪傑は2種類の頭部から選んで組み立てることができるぞ。
※オーストラリア、ニュージーランドでは、この製品の発売が延期されました。
ホブグロット・ヴァンダル
ホブグロットは、コソコソした信用のできぬ生き物だ。かれらはザールドロン帝国の権威と力をまざまざと感じており、少なくとも自分たちをいとも簡単に捻り潰すことができる者に迎合して、身の安全を手に入れなければと考えている。しかし、ホブグロットの運命は依然哀れなものであり、ヘルスミスが優位性を確保したり残忍な大砲を整列させたりするために、かれらは主要戦列の前に配置される。このボックスには、20体のホブグロット・ヴァンダルが同梱されており、その豪傑には残虐なチェーン武器か邪悪な短剣を装備させることができる。また、450個のデカールが付いたヘルスミス・オヴ・ハシュット用のデカールシートが同梱されている。
※オーストラリア、ニュージーランドでは、この製品の発売が延期されました。
ヘルスミス・オヴ・ハシュットのダイス
ヘルスミス・オヴ・ハシュットのダイスを手に入れて、煉獄のコレクションを完成させよう。マーブル模様の濃い紫色を持つこのダイスはフォージ・アナテマの装いを思い出させる。ダイスの目は緑色で描かれており、6の目には陣営の紋章が入っているぞ。

※Black Libraryの製品は英語版のみです。
Krakenblood
フェンリスの氷結惑星で誕生したアイヴァー・クラーケンブラッドは、いつか牙狼法師として従事し、“全なる父”のために立派な偉業を成し遂げる運命にあった。“屠る者”ウルリックは、スペースウルフの失われた遺物を取り戻し、運命を変える任務を彼に与えた。その任務を成功させるべく、新たな友と古くからの同盟からなる戦士たち一行とともに、彼は恐るべき敵に何としてでも立ち向かわなければならない。
Marc Collinsによる豪華な特別版『Krakenblood』は、来週から予約可能となる。この書籍には著者による序文が書かれているほか、既存の短編小説『The Price of Morkai』も収録されている。黒い布製の表紙にスクリーン印刷のアートワークと細部に金箔が施されており、ページの側面は黒色に加工されている。リボンのしおりもついているぞ。この書籍は在庫限りの販売となるので、お見逃しなく。
ハードカバー、eBook、MP3オーディオブック形式の『Krakenblood』も近々発売予定だ。
Abraxia: Spear of the Everchosen
再生の都市、フェニキウムは破壊され、その地にはブラックパイアが設立された。それを統治するのはアーケィオンの最も偉大な闘士の一人、アブラクシアである。秩序の軍勢に勝利した彼女であるが、今や陰謀の罠にはまり、自身の新たな要塞は崩壊の危機に陥っていた。下級戦戦士からヴァランスパイアの名だたる闘士に成り上がったその意思の強さがその困難を乗り越える唯一の鍵となるだろう。Chris Thurstenによる『Spear of the Everchosen』(ハードカバー、eBook、MP3オーディオブック形式)は、近々予約可能となる。
The Dark Coil: Ascension
銀河の至る所で無数の物語が展開されており、暴力と英雄的出来事の突発が別のものと結びついているようには見えないが、Peter Fehervariは『The Dark Coil: Ascension』の中でまったく異なる出来事の一連をつなぎ合わせた筋道を見つけ出した。この選集には、『The Reverie and Requiem Infernal』と8篇の短編小説が収録されている。このすべてがダークコイルの不規則に広がるクモの巣に捕えられているのだ。この書籍(ソフトカバー、eBook形式)は来週予約可能になるぞ。
Anvils of the Heldenhammer: The Ancients
アンヴィルガルドがドーター・オヴ・カインの手に落ち、ハー・クーロンとなってから二十年が経つ。ナイト・インキャンターのティヴレイン・グレイマントルは、モラスィ=カインによっていまだ監禁されている者たちを解放するため、危険な任務についていた。彼女の行動はシグマーに反抗するものである上、彼女の行く手はコーンのブラッドバウンドの群れによって阻まれる。彼女を待ち受けていたのは、想像を超える危険な秘密であった——。Dale Lucasによる『Anvils of the Heldenhammer: The Ancients』(ペーパーカバー版)は、来週予約可能になる。
On the Shoulders of Giants and Other Stories
シグマーの城塞都市は、荒れ果て混沌とした〈定命の諸領域〉の中にある安全な安息地である。その都市の数々を守る勢力に加わることは、命と四肢を大義に誓ったも同然である。朝びらきの征戦に赴いた者たちほどこのことを理解している者はほとんどいない。だが、自身の故郷に留まり守ろうと決心した者たちでさえ、数多の戦闘と悲劇を経験してきた。『On the Shoulders of Giants and Other Stories』には、Adrian Tchaikovskyによる中編小説『On the Shoulders of Giants』とHal Wilson、Liane Merciel、Noah Van Nguyen、Anna Stephensなどの著者による11篇の短編小説が収録されている。この書籍(ペーパーカバー版)は来週予約可能となる。
The Rose in Darkness (フランス語版)
オパールの礼拝惑星において、血の薔薇修道会の上級修道女アウグスタと彼女の仲間たちは、惑星の首都が敬意と祝賀で賑わっている中、崇敬されし聖ヴェレスの頭骨を回収する任務についた。この喜ばしい風景の裏で、政治的な争いが湧き立ち、反乱攻撃が都市を蝕む。ジーンスティーラー・カルトの一人が明らかにしたことから、その主要都市の水面下でうずいていた秘密が表沙汰になり始めた。そしてそれは、近くにいた群巣艦隊を惹きつけるかがり火となってしまったのだ——。Danie Warによるフランス語版『The Rose in Darkness』(ペーパーカバー、eBook形式)は、来週予約可能となる。
Minka Lesk: The Last Whiteshield (ドイツ語版)
若きホワイトシールドであった頃から、高名なケイディアの将校となった現在に至るまで、ミンカ・レスクはケイディアの陥落やクランノグ・モンスの消耗激しい包囲戦などの数多くの戦闘を目にしてきた。ドイツ語読者は3篇の長編小説と2篇の短編小説が収録された『Minka Lesk: The Last Whiteshield』で彼女の軌跡について読むことができるぞ。Justin D Hillによるこの書籍(ペーパーカバー、eBook形式)は、来週から予約可能だ。

今週のWarhammer TVで公開される番組のうち2つは、舞台裏について収録されている。君のお気に入りのウォーハンマーゲームがどのようにして制作されるのか聞いてみよう。
『How We Roll』の新たなエピソードでは、ニックがウォーハンマースタジオのケニーを招き、新たな『チャプター・アプルーヴド2025-26:ミッションデッキ』の制作過程について聞いてくれた。
『Deep Strike』では、Creative Assemblyをゲストに招き、“かつて在りし世界”を守り抜くか、あるいは破壊すべく戦闘を繰り広げる戦術ゲームの最新シリーズ『Total War: Warhammer III』について語っている。『Ultimate Paint-off』のペイントチャレンジ3部作の第2話では、エマ、アンバー、ジョン、リックが引き続き対決する。今回はオルクの最も優れた戦旗を描くチャレンジに挑む。その審査員はヘヴィメタルのペインターだ。お楽しみに。
来週のWarhammer Communityでは、定期的に掲載される記事に加えて、クリスマスグッズや近々予約可能になるヘルスミス・オヴ・ハシュットの製品について詳しく紹介していくぞ。