ネクロンの軍勢には、時間そのものの力を限定的に操れる、複雑な古代技術が存在する。しかし、時間の力に介入することは、予期せぬ結果をもたらすことがあるのだ。今回のように、遠未来に続くポータルが開かれ、キルチームが登場することも……。問題なのは、どういうわけかこのポータルの輪郭がぼやけている上、奇妙な角度で出現したということ。そこでWarhammer Communityでは、最良の予言者たちを招集し、『キルチーム：シャドウハント』のボックスに関する明確な情報を皆にお伝えすることにした。
ウルトラマールの辺境に位置する産業惑星ガラノックス。この地で漆黒の石からなる複合墳墓が発見されたのだが、作業員たちが悪夢や死の予兆に苦しみ始め、恐ろしい混乱が引き起こされた。作業員たちは、“先触れ”という名のみで知られる、異端の異能者が語る破滅の予言に駆り立てられたのである。
現地にいる〈殉教せし我らが聖女修道会〉の戦闘修道女は、妖術師狩りを専門に行う最精鋭の部隊を派遣して、この危険な異端者を討伐することを決意する。しかし、グィリマンの領域を混乱に陥れようとする原始的な飢餓に駆られた悪の目が、影から彼女たちを監視していた。
両軍勢も知らぬことだが、この惑星の地下には古代の力が潜んでいた。その力は、かれらの想像を超える悲惨な死と破壊をもたらすことだろう。
セレスティアン・インシディアントは、聖別が施された銀の杭を発射するコンデムナー・ボルトピストルや、異能拒絶力場の生成装置を内蔵する重厚なメイスなど、修道聖女会（アデプタ・ソロリタス）が所有する最精鋭の対異能者用装備品で身を包む。彼女らの精巧な機動装甲服は、霊的な護符と鋼鉄の冠で装飾されているため、己の信仰を妖術に抗う不破の盾として強化することができる。
この者たちは、はぐれ異能者や異端の妖術師と戦い、勝利を収めてきた歴戦の戦闘修道女だ。苛烈な訓練課程により、己の精神的耐久力を極限まで鍛え上げた彼女たちは、異能遮断エネルギーの不安定な影響を受けないよう、自身の魂を強化している。この戦闘修道女たちは熱心な瞑想と内省に長い時間をかけることで、異能遮断エネルギーによってもたらされる病的反応、方向感覚の失調、妄想を受け入れることを学び、妖術を振るう敵に対してこの強力な力を操る術を手に入れたのである。
上空から降下してくるのは、“強奪者”アバドンの邪悪な手先であるマーダーウィング。暗殺、潜入、非対称戦に特に長けたラプターとワープタロンからなるこのキルチームは、轟音を立てるジャンプパックを装備した恐ろしい強襲専門部隊だ。それぞれの戦士たちは、狩りの興奮に浸りながら、独自に行動する。
マーダーウィングの特務兵は高速空中戦の達人であり、「ブースト」を利用してジャンプパックの機能を限界まで押し上げ、近くの敵を攻撃したり、士気を低下させる悲鳴を相手に浴びせたり、頭上を通り過ぎる際に敵の特務兵をさらい引きずり去ったりすることが可能だ。重厚なチェーンアックスを振るう狂暴な殺戮者であれ、歪んだ鉤爪を持つ狂信者であれ、恐るべきケイオスロードの存在によって自尊心が抑えられた彼らは、マーダーウィングの部隊に迎え入れられる。
『シャドウハント 調査報告書』に収録されたミッションルールは、『キルゾーン：ヴォルクス』の廃墟と瓦礫、『キルゾーン：トゥームワールド』の閉塞的な通路を組み合わせた革新的なマップレイアウトが特徴である。キルチームのゲームに新たな風が吹き込まれるだろう！ 「強襲キルゾーン」は２つの戦場を小型のゲームボード上で組み合わせて使用する形式であり、それぞれのボードは上層と下層を表している。特務兵は昇降口を通って上層または下層に移動し、作戦目標を確保したり、敵に奇襲を仕掛けたりすることが可能だ。
『キルチーム：シャドウハント』には、付属のマップとミッションで使用できる両面ボードが２枚同梱されている。ただし、このルールでは、君の好きな２種類のキルゾーンを組み合わせて楽しむことも可能だ。３つの「協同任務」では、プレイヤー同士の特務兵を組み合わせたキルチームが、ネクロンのドローンと戦いながらエネルギー源に到達する物語が描かれる。一体誰がそこに閉じ込められているのだろうか……。 一方「敵対任務」のルールでは、黒石の棺に封じらた恐怖を解放させまいと墓の守護者がキルチームの阻止を試みるなか、プレイヤーは互いに戦いを繰り広げる。
『キルチーム：シャドウハント』の発売はまだまだ先だ。このボックスセットが登場する前に、まだ未公開のキルチーム最新情報が公開される予定である。『キルチーム：シャドウハント』の新たなキルチームに関する詳細は、発売予定日が近づいてきたらお伝えするのでお楽しみに！ それまで悪夢に悩まされないことを祈るとしよう……。
