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世界大会プレビュー — マゴットキン・オヴ・ナーグルの不快な恩寵を目の当たりにせよ!

世界大会プレビューにナーグル神の祝福をもたらす存在は、なにも魔侯ゲルガス・パストだけだとは思っていなかっただろう? 尊父のさらに多くの祝福されし子たちが、熱を帯びた新たな活力をもってよろめきながら戦いへと赴く。

みんな、鼻をつまむのだ! マゴットキン・オヴ・ナーグルが姿を現したぞ。グューランに足を踏み入れるかれらは『栄光の道』の新たなサプリメントを引き連れてきたようだ。

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“蛭の王”フェスタス

ナーグルの信奉者たちは俊敏性では知られていないため、今回のプレビューショーではじめに紹介するのは、ナーグルの新しく登場した巨大なナメクジのごとき闘士、“蛭の王”フェスタスがふさわしい存在ではないだろうか。

かつてあらゆる病を治療するのに必要な知識を望んでいたフェスタスは、知らず知らずのうちにナーグル神の手中に落ちてしまった。彼の知識に対する熱烈な渇望により、尊父の下で七千と七百七十七年かけて学び続けた結果、疫病と腐敗の芸術的姿に変貌し、ディーモンへと昇格できる稀有な権利を手にした。

フェスタスは、自身の得た知識を活用して育て上げた偉大なる獣、ガソブリトに異臭のする作業台を乗せて騎乗し、戦闘へと赴く。痘瘡(とうそう)と毒に関する限りない知識を持った強力な魔術師である彼は、悍ましい熱意をもってマゴットキンの軍勢を率いており、しばしばグューランで戦闘を繰り広げ、自身の極めて貴重で邪悪な創作物の一つ、液状悪疫薬で数々の水路を汚染させる。

スロヴンナイト

ナーグルの信条において信奉者たちに求められることは、腐敗と堕落を受け入れることであり、苦難のつづく苛酷な生活に挫折を覚えている者たちはそれに陥りやすい傾向にある。正直、我々全員が経験していることであり、崇高な騎兵たちでさえもこれに無縁ではない。任務と生き残るための終わりなき苦悶を重ねたことによって疲れ果てた者たちは、しばしば極度の倦怠感に蝕まれてしまう。だが唯一それから解放される方法がある。ナーグルの恩恵を受け、スロヴンナイトになることだ。

この膨れ上がった勇敢な者たちはかつての前身とは程遠く、その精巧な正服には白カビが生えて腐敗している上、騎馬は虫に食われた馬衣をまとう冴えない不精な獣となった。スロヴンナイトは気力を失わせるような陰鬱な雰囲気を放ち、最も精鋭な戦士たちを愚鈍な怠け者へと変えることができる。無力化された敵には、残忍なフレイルや鎚を振るいながら突進し、その装甲や肉体を叩き潰す。

ピュートリッド・ブライトキング

ピュートリッド・ブライトキングは、尊父の手下の中で最も彼に献身的な者たちであり、領域全土にわたってナーグルの園を拡大することに固執している。

腐敗の主の崇拝に対する献身により、かれらは膨れ上がった肉体の山のようになっている。この巨体のおかげで、叩き切ったり、殴りつけようとする敵の試みは嘲笑うかのように跳ね除けられる。かれらは錆と汚れにまみれた武器で報い、神から授かりし恩恵は物質界を歪め、呪文と祈りは異臭のする空気の中で弱まり消え失せる。

ロットソード

ナーグルは、怠惰を体現する者として結びつけられることが多いが、彼の信奉者たちは疫病のあらゆる側面を体現しており、その中には、熱病によって発狂する者たちも存在する。ロットソードは、絶えずけいれん状態に陥っている戦士たちである。かれらの悪臭のする身体は熱く、凄まじい悪寒から汗に覆われている。同じ苦しみを他の者たちにも広めようと、かれらは錆びた剣を使って敵の肉体を切り裂く。

ロットソードはナーグル信徒にしては妙に好戦的で素早く、戦闘の只中に突進していくことを好む者たちである。仲間である太った有能な者たちとは違って、まだ鎧から身体がはみ出しておらず、それゆえに崇敬の念から、誉れ高い地位にいるピュートリッド・ブライトキングを真似て兜に枝角を釘で打ち付けている。

ペスティゴウル

獣人たちは、文明を破壊することに専念する変異体である。かれらは〈定命の諸領域〉の初期にナーグルが初めて囁きかけた生物の一員であり、その中でも疫病に熱中した者たちがペスティゴウルとなった。

曲がった背中と壊疽(えそ)にかかった皮膚、膨らんだ腹を持つペスティゴウルは向かう先々で破壊と疫病をもたらしながら、大規模な巡礼のように諸領域を旅している。

バトルトーム:マゴットキン・オヴ・ナーグル

上記で紹介した邪悪な戦士たちは、『バトルトーム:マゴットキン・オヴ・ナーグル』で姿を現す。このルールブックには、かれらの背景とルールが収録されており、通常版に加えてGamer’s Editionも用意されるぞ。Gamer’s Editionは通常版よりもコンパクトな仕様となっており、ウォースクロール・カードの完全版セットが含まれている。 

通常版のバトルトームにも、アップデートされたナーグル信徒たちの陣営ルールや、新たなスピアヘッドのルール、名高き連隊と名高き軍勢がそれぞれ2つ記載されている。名高き軍勢の1つは疫病の蔓延を控えてロットブリンガーたちに7つの「堕落の円環」のうちの1つを付与することができる。一方、ホーティキュラス・スライマックスは土いじりの得意な“ナーグルの庭師”として知られている軍勢を率いてゆく。また、独自の腐敗した指揮官を作成できる 『栄光への道』のセクションも掲載されているぞ。

尊父の信徒たちが奇妙な小物や呪物を持ち歩いているように、ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマーのゲームをプレイする際には付属品を装備して戦いに挑むことができる。これにはウォースクロールカードのセットとダイスセットが打ってつけだ。ウォースクロールカードを使えば、戦闘中にバトルトームをめくらずに重要なルールを参照できるようになる。ダイスは黄緑色で、その目は茶色く、腐敗した雰囲気を保つことができるだろう。

このルールブックには、今回のプレビューショーで情報が公開されたみんなが大好きな新しい卓上ゲーム、『ウォーハンマー・クエスト:ダークウォーター』に登場するナーグル信徒たちを使用するためのルールも収録されている。魔侯ゲルガス・パストに加えて彼を援護するキャンカーボーンとポックスレッチたちが自身のウォースクロールとともに腐敗祭りに参加する。かれら単体のボックスものちに発売されるぞ。

スピアヘッド:黒死病の胞群

“黒死病の胞群”は、ロットブリンガー・ソーサラー率いるディーモンと病に冒された定命の者たちで構成された新しいスピアヘッドである。より大規模なマゴットキン・オヴ・ナーグルの軍勢の到着に備えて、〈定命の諸領域〉の病魔に侵されていない場所へ疫病を拡散しようとしている。このスピアヘッドは、熱意に溢れたビースト・オヴ・ナーグル1体と、ナーグリング3体から構成されたユニットを2個、ロットマイア・クリード10体から構成されたユニット1個の軍勢であり、それぞれが敵ユニットを弱体化できる「堕落の円環」によって強化されている。

名高き連隊:膿疱衆

新しい名高き連隊の1つは“膿疱衆”だ。この連隊を構成するのは、プレーグベアラー10体とスポイルポクス・スクリヴナー1体である。かれらの持つ疫病の強大なる力は、「穢らわしき洞樹」を実体化して召喚することができる。新たなボックスには、この連隊が丸々入っているため、ヘルスミス・オヴ・ハシュットを含む他の渾沌の軍勢にも編入することができる。前回のスピアヘッドボックスで姿を現したスポイルポクス・スクリヴナーは、単体製品として帰ってくる予定だ。

栄光への道:腐地叢林

グューランがまたもや脅威にされされていることから、『栄光への道:腐地叢林』でティリアを舞台にナラティヴゲームができる新たなプレイシステムが用意された。翡翠の王国のひとつとして栄華を極めたティリアは、残忍で異常な穢れによって包囲されている。君はこの大地を穢れで染めるべく戦うのか? それとも、マゴットキン・オヴ・ナーグルの手から救い出すのか?

ティリアを巡る戦いについて描かれた新たな背景のほかに、新たなバトルパックによって数々の特殊状況が加えられた。さらに、この『栄光への道:腐地叢林』にはティリアの「精霊術師への道」と「献身の達人への道」、そして非英雄に用意された「樹々の子への道」または「森の守護者への道」の合計4つの新しい道と、新たなバトルプラン12個、新たな戦闘の傷跡表3つ、新たな英雄特性、神器、呪文伝承1個、奇蹟伝承1個が収録されている。これで君のアーミーやユニットを新しい方法でカスタマイズできるぞ。

カスタマイズできる英雄を作成できるのと同様に、グューランの聖地のルールでは、独自の神殿と砦を作成することが可能だ。神殿や砦にはさまざまなアビリティを付与したり、カスタマイズを加えたり、また魔法の武器などを追加することで、それは身を守ることさえできるようになる。これで、自身のアーミーとともに配置できる名高き連隊として機能することになるぞ。

『栄光への道』の英雄にように由来と欠点を持つ名高き連隊——グューランの連隊——もカスタマイズ可能だ。運命ポイントを消費して手にできるアビリティのリストから、英雄とユニットのウォースクロールのセットを作成し、カスタマイズする連隊にテーマ性のあるルールを付与する特異性を選べる。

尊父のおかげで、楽しみにできる新情報をたくさん手に入れたことだろう。かゆみや熱、異臭があるが、それに関しては気にすることはない。今日公開された残りの新情報については、他の記事をチェックしてみよう!