エンバーガルドの坑道で、戦闘が絶え間なく続いている。その騒音に惹かれて、流血神を崇拝する者たちがやってきた——ウォーハンマー・アンダーワールドの新たなウォーバンドとライバルデッキの登場だ!
コーン神を崇拝している“カマンドラの刃”は、前線に立つ戦士ではない。強いて言うならば、漁り屋だ。かれらは、コーンの大規模な軍隊によって取り残された血まみれの荒地を忍び回っては、そこで見つけた生き残りに奇襲をかけ、じっくりと流血させたのち、図体の大きいスロックが巨大な斧でその首をはねる。

“憎悪の母”カマンドラ、そして彼女の従者であるガリスタとアントロ・クラストは、なにもその刈り取った首を自身の戦利品にしたいわけではない。この部族民の目的は、コルゴス・クールが昇魔を成し遂げた地に残る頭蓋の山に、その首を加えることである。こういった不気味なものまでもが、かれらに生きがいをもたらしてくれるのだ。
“カマンドラの刃”は、ブレイド・オヴ・コーンによって穢(けが)された土地を長い年月をかけて物色していた。その間、かれらの身体は奇妙な変異とともに、血に飢えた荒々しい歯を持つ新しい野蛮な姿へと変形していった。
攻撃型のウォーバンド、“カマンドラの刃”は、標的として選んだ敵を一丸となって切り刻む。各バトルラウンドで「価値ある髑髏」に指名する敵ファイターを1体選択し、その標的に狂気の眼差しを向けるのだ——これをかれらは超絶殺戮と呼ぶ。

A Worthy Skull
Kamandora’s mind is wracked by visions from Khorne, the Lord of Battles, that guide her to the skulls she must see added to his throne.
At the start of the first Action step in each battle round, if there are any enemy fighters on the battlefield, you must pick an enemy fighter to be the worthy skull until the end of the
battle round.
Slaughterous Pilgrimage
Kamandora’s Blades burn with zeal and see the taking of skulls as their holy purpose.
Immediately after you pick an enemy fighter to be the worthy skull, you must push each friendly fighter 1 hex closer to the enemy worthy skull.
コーンの戦士たちほどの筋力を持っているわけではないが、カマンドラとその従者たちは、残忍な鋸歯状の歯を持つ武器を備えている。その武器で敵の至るところを「切り裂き」、多量出血を負わせるのだ。たびたび話に聞くように、流血がもたらされる限り、コーンはその手段を問うことはない。

Blood for Khorne!
While they lack the sheer bulk of Khorne’s favoured warriors, Kamandora and her followers are whipcord-fast and capable of whittling down their foes with vicious bleeding strikes.
Slashing: When a weapon with this Weapon ability inflicts damage on an enemy fighter, give the target a bleed token.
If an enemy fighter with any bleed tokens uses a Core ability, inflict 1 damage on that fighter after resolving that ability, and then remove that fighter’s bleed tokens. Otherwise, remove all bleed tokens from enemy fighters immediately after your opponent’s Power step or at the end of the battle round.
この細身のファイターたちと猟犬カンナットのさらなる注目点は、移動周りのトリックだ。コーンの従者たちによくある単純な移動にちょっとした複雑さが加わっているぞ。
“カマンドラの刃”とともに登場する新たなライバルデッキ「猛り狂う殺戮者」も紹介しよう。鍵となるルール上の仕組みは“激怒”だ。ファイターを突撃させるときには、激怒トークンを1個与えることができ、攻撃ダイスを1個リロールして戦闘能力を強化することも可能だ。しかし、その代償として、攻撃を受けると怒りで「不安定な足取り」になり、敵により押し出されてしまう。

ライバルデッキ
猛り狂う殺戮者
このライバルデッキの使用中、自軍は以下のアビリティを使用できる:
怒りの突撃:突撃する味方ファイターを選択した直後、そのファイターに激怒トークンを1個与えてもよい。激怒トークンを持つファイターは激怒状態となる。
怒りの一撃:激怒状態の味方ファイターによる近接攻撃において攻撃ロールをする際、自軍はただちにその攻撃ロール内の攻撃ダイスを1個リロールしてもよい。
不安定な足取り:激怒状態の味方ファイターが攻撃を受けた直後、その味方ファイターが押し出されておらず、グラップル()でもない場合、自軍はこのアビリティをただちに使用しなければならない。その味方ファイターを、攻撃者から離れるように1ヘックス押し出す。押し出しの方向は敵軍が決定する。
バトルラウンド終了時、味方ファイターから激怒トークンをすべて取り除く。
「猛り狂う殺戮者」の多くのパワーカードが激怒状態を鍵としている。アビリティを強化したり、回復させたり、あるいは怒りとともに渾身の一撃を放ったりすることができるのだ。同じく、目標カードの得点を狙うときにも、激怒状態のファイターを注意深く操作することが重要となる。しっかりとした思考を保てる狂戦士には打ってつけのデッキだ。

圧倒的存在感 (2)
各味方ファイターが激怒状態であり、財宝トークンを
運搬しているファイターが存在しない場合、終了フェイズにおいてこの目標は達成される。
はるか昔に死んだ身でありながら、怒り狂う獣を目の当たりにした“ヴェルモーンの子ら”の骨髄に、恐怖の感情が駆け巡った。

発散の一撃
激怒状態の味方ファイターによる攻撃において、近接武器を選択した直後に使用する。その武器は、その攻撃において攻撃ダイス個数に+1の修正を受ける。その攻撃の直後、その味方ファイターの激怒トークンを取り除く。
怒りを溜め、一気に解放すべき時というのがあるものだ。

痛みなどない
激怒状態の味方ファイターを最大2体まで選択する。その味方ファイターを回復する。その後、その味方
ファイターの激怒トークンを取り除き、打ち崩しトークンを1個与える。
「モラスィ=カインの煮えたぎる血にかけて、一体全体、こいつのどこを刺せばいいって言うんだ?」——“絡みの巧者”レタリア
このデッキは、“カマンドラの刃”と相性が良いが、他のライバルデッキと同様、このデッキはどのウォーバンドも使用することができる。